【どのくらい勉強すれば良いの?】学習量について。


こんにちは!

堺市西区鳳の塾、ITTO個別指導学院の向井です。

 

中学生や高校生の皆さんは、夏休みや土・日に何時間くらい勉強していますか?

 

「昨日、5時間も勉強してん!すごいやろー?」

 

などと得意げに聞いてくる受験生が毎年います。

 

 

私の答えは、

 

「たった5時間?」

 

です。笑

 

 

本当は「5時間も勉強してすごいねー!」と言ってあげたいのですが、高校受験や大学受験で5時間程度では全く足りません。

 

厳しい話をすると、1日5時間の勉強(学校がお休みの日)で合格できる高校は、「今のお子さんの力と同じレベル」の高校です。

 

大学受験の場合は、今のお子さんの力よりも下の大学しか合格できない可能性が高いです。

 

 

色々なお子さんのお話を聞いていると、勉強時間が3時間を超えたら「めっちゃ勉強した!」という気持ちになること多い傾向があります。

 

3~5時間の勉強で「がんばった!」と思ってしまう生徒の特徴は、

 

  • 普段から勉強する習慣があまりない。
  • 長時間勉強した経験が少ない。
  • 「勉強しなくちゃいけないとは思うけれど、何をしたらいいのか分からない」とよく言う。
  • 「勉強=宿題をすること」と思っている。
  • スマホをよく触るクセがある。
  • テレビを付けて勉強している。
  • 学校が休みの日に、朝10時から夜10時まで塾の自習室で勉強している受験生がたくさんいるという現実を知らない。

 

などなど、色々あります。

 

 

特に、「長時間勉強した経験が少ない」お子さんは、数時間の勉強でもすごくがんばった感があるのではないでしょうか?

 

 

「休みの日は1日12~15時間くらい勉強している」という受験生がたくさんいます。

そのくらい勉強している生徒は、学校がある日でも普段から4~5時間は勉強する習慣がついています。

 

 

では、勉強する習慣がない方が少しでも長い時間勉強できるようにするには、どうすれば良いのでしょうか?

 

 

それを考えるために、長い時間勉強できているお子さんと、勉強しはじめてもスグに「ぼーっ」としてしまうお子さんの、勉強の様子を比べてみました。

 

 

すぐに「ぼーっ」としてしまうお子さんの勉強のやり方を見て気付いたことは、

 

  • 学校の課題を1科目ずつ終わらせようとする
  • 何を勉強しようかを考えずに、とりあえずなんとなく勉強し始める。
  • 手にとったワークを最初のページからやり始める。(そして最初の2、3ページで飽きる。笑)
  • 机に向かう時間は長いのに、勉強はほとんど進んでいない。
  • 1つの科目に長い時間を費やしてしまっている。

 

 

勉強をし始めると短時間で飽きてしまうお子さんは、手当たり次第に取り組む「無計画勉強型」の場合が多いです。

 

では、長時間勉強できるお子さんは、どのような勉強の仕方をしているのでしょうか?

 

  • 勉強をはじめる前に、今日はどの課題をしなくてはならないのか、どの科目の勉強をしたいのか、などを考えてから取り組み始める。
  • およそ1~2時間ごとにやることを変えている。(高校生だと2~3時間ごとくらい)
  • こまめに答えあわせをしながら進めている。

 

このように、長時間勉強できているお子さんには、共通点がありました。

「こうした方が良いと」いうわけではありませんが、長時間勉強するための工夫がたくさん見られました!

 

 

スグ勉強に飽きてしまうお子さんに、

 

「今日はどんな勉強をした?どんなことが身についた?」

 

と聞くと、

 

 「気づいたら1日が終わっていて、何が身についたかわからない」

 

という答えが返ってくることが多いです。

 

 

勉強を始める前に「何をするのか」を考える。

目的や目標を意識して取り組むことで、何となく勉強する場合よりも達成感が得られます。

 

ただ、勉強する内容を決めても、思ったように勉強が進まないときはありませんか?

 

例えば、朝起きて「今日はまず理科をしよう!」と決めて理科の勉強をし始めたのに、「気付いたら夕方になっていた」というようなお子さんが意外と多くいます。

 

「気付いたら時間が経っている」というのは、「時間制限を設けないままダラダラ勉強している」場合が多いです。

 

 

勉強内容を決めた上で、時間を区切って取り組む必要があります。

 

つまり、「タイムスケジュールを考えてから勉強を始める」ということです。

 

ただ、タイムスケジュールを書くのは少し難しい(しかも面倒くさい)ので、1時間くらいで終わりそうな量の課題を箇条書きで7~8個、ササーっと書く方法をおすすめします!

 

例えば、「社会のワークP10~20」と書いてしまうと、勉強に飽きてしまうタイプのお子様は10ページ解くのに2~3時間かかる可能性があります。

 

なので、

 

  • 社会ワークP10~12
  • 数学ワークP35~37
  • 国語 漢字50個覚える
  • 社会ワークP13~15
  • 理科のプリント2枚
  • 英語ワークP20~23
  • 社会ワークP16~19

 

というように、1課題1時間以内で終わるように小分けにして箇条書きにすることをオススメします。

 

科目を変えることで、気分転換もできます。

 

また、机に向かわなくてもできる勉強を間にはさんで、違う場所で勉強することもおすすめです。

 

例えば、理科や社会の暗記は、あらかじめワークに赤シートで隠れるペンで答えを書き入れておき、寝転びながら答えを口で言って記憶していくなど。

 

同じ場所でずっと座って勉強していると誰でも飽きてしまいます。

 

座らずにできる勉強を考えたり、途中でリビングなどに移動して勉強するなど、気分転換できる方法を考えて取り組むと良いです。

 

もちろん、1つの課題が仮に30分で終わったとしても、残り30分は休憩時間にあてるのではなく、次の課題にあててどんどん進んで行きましょう!

 

箇条書きにして書いた課題は、1つ終わるごとに線を引いて消して行くのがオススメ。

クセになるくらい気持ち良いですよ!

 

書いたミッションが全て終わったら、下にどんどん追加していきましょう。

 

楽しく長く勉強できる方法を自分なりに考えて、試行錯誤して取り組んでいきましょう!